おまえはマルセイユを愛している
はじめに
ご機嫌よう。マルセイユはいい艦でありとても強いということは周知の事実なので、各位もよくよくご存知と思う。
しかし、おれはここで筆を執らねばならない。執らねば真のマユラー(マルセイユをご飯にかけ、食う者)ではないからだ。
よっておれは諸賢にマルセイユの素晴らしさについて説こうと思う。これを読み終わる頃には不思議な力によってフリー経験値が増えフランス巡洋艦第2ツリーを開放しているはずだ。そういう効能がある。温泉と同じだ。
どのように運用できると嬉しいか
ご存知の通りマルセイユは割合隠蔽がいい。そして主砲が強力だ。足も速い。小学校ならばおまえもキュンとときめくくらい、早い。
ここから導き出される結論はただ一つ。
前に出て、殺す。最終的には調子に乗ってやりすぎて華と散るのがおまえの定めだが、それでよいのだ。
どのぐらいフォーカスを受けているかや被ダメージが嵩みすぎていないかなどを考える必要はあるが、基本的には椅子からちょっと背中が浮いて前のめりになってきたなと感じるぐらい前のめりでよい。マリオカートをプレイしていると思え。
序盤の立ち回りについて
駆逐艦を殺そう。前のめりになれる優秀な隠蔽と強力なHEはすべてこのためにある。最終的には調子に乗ってやりすぎて華と散るのがおまえの定めだが、それでよいのだ。
殺せなくとも多少ダメージが入るだけで敵はビックリしちゃうし味方はほっこりするので、撃つことが大事だ。撃つだけ撃ったら当たってなくても別にいいぐらい大事だ。
装填の遅い艦でそういうことをやったらちょっとしょんぼりしちゃうが、別に気にしなくていい。なぜなら装填は早くできるからだ。
そう、装填ブースターだ。この艦はすごいので装填ブースターがある。温泉とかによく置いているやつだ。敵の駆逐艦が見えたらすかさず装填ブースターを切り、いっぱい撃っていっぱい当てるといい。
装填ブースターは序盤に切ることが大事だ。後生大事に持っていてもおまえはどうせ最後まで使い切らないし、同じだけダメージを出すなら終盤より序盤の方が有効だ。だからどんどん切れ。
敵をちょっとでも悲しい気持ちにさせる。そうして後ろ向きたくなるように仕向ける。
それがおまえの役割だ。
そのために戦艦を撃つことも大事だ。殺す気で撃て。序盤の戦艦はどうせ遠い所で煙草でもふかしているし、HEで燃やしまくるだけでいい。
ダメージファーミングでも構わない。複数の戦艦に順番に火をつけて回って、いわゆる「質の悪そうなダメージ」を量産する状態でもいいのだ。とにかく相手に「ここにいるのはコストがかかりすぎる」と思わせろ。
序盤のダメージレースで絶対に勝て。これは特定の敵艦に対してではなく、その方面にいるチーム全体の話だ。
巡洋艦はよっぽど舐めた態度で横向いてる奴がいるか、強制貫通できる相手が近くにいた時だけしか撃たなくてもいい。
前線を支える駆逐艦、ないし後衛を務める戦艦を殴って削り勝て。帰りたいなぁと思わせることだけがおまえの全てだ。
ここまで書いて気付いたけど別にこれマルセイユだけの話でもないよな。
まあ、どうでもいい。撃て。
中盤の立ち回りについて
うまくいっていれば、敵はだいぶ悲しい気持ちになっており、一旦退却して立て直そうとか考えているはずだ。
なので、おまえは前のめりに突っ込んでいく。味方がおまえの雄姿を見て、「あいつあんな所まで上がってやがる、あいつが行けるなら俺も行けるに違いない」と思わせられるぐらいには上がってみたらよい。
最終的には調子に乗ってやりすぎて華と散るのがおまえの定めだが、それでよいのだ。
うまくいっていない場合、おまえがだいぶ悲しい気持ちなっており、味方と一緒に退却しているということもあろう。
そういう時は遠慮なく下がれ。結局おまえがやることは変わらない。敵の攻勢限界が訪れるまで削り合って、競り勝てばよい。足があるから逆サイドに向かってもいい。りんきおうへんになんかしろ。
最初から調子よく戦線を押し上げているか、あるいは反転攻勢に出て戦線を押し上げ始めた段階で、おまえはあることに気づく。
そう、逃げながら中途半端な角度を取らざるを得ない奴、逆サイドと交戦していてこっちが迫っていることに気付いていない奴など、横向いている敵艦がちらほら現れるのだ。
そういう時に誰よりも早く撃てるのは、そう、おまえだ。
足があって隠蔽もいい。おまえはチームの誰よりも先んじてゴールへ向かって一直線、ジングルベルしているはずだ。
無理なく安全に撃てる限界の距離が、他の艦より短く済むのだ。よっておまえはAPを撃つ。装填ブースターとかを使え。どうせおまえは使い切れない。どんどんやるがいい。
場合によっては占領をするのもいい。隠蔽がよいからだ。おまけにタフでもある。
たとえ、無茶だろうこれはと思うような吶喊でも、実は案外うまくいってしまうことがある。「罠」のC側なんかはちょうどいい山もあるし、おすすめだ。筆者は大海原で占領2つ取ったこともある。
駆逐艦がいなくなってしまった時には、一考の余地があることを覚えておけ。
終盤の立ち回りについて
もうここまでくると、考えることはほぼないはずだ。敵の取りうる行動は、だいたいのばあい「やけくそで反転攻勢に入る」とか「端っこで固まってうごうごする」とかだ。
おまえは好きなだけ前に出て、好きなだけ撃つ。装填ブースターが残っていたら、全部使え。最終的には調子に乗ってやりすぎて華と散るのがおまえの定めだが、それでよいのだ。
時として、あんまりうまくいっていない場合もあるだろう。削り合いが思うように運ばなかったとか、想定しない理由で戦線が崩壊してしまったとかだ。
しかしおれはそうした場合についてここで書く気はない。そういう場合では、できることはどんな艦でもだいたい変わらないだろう。諦めるか、実力で潰し切るか、凄まじく有能な立ち回りを思いついて敵の弱点を突くかだ。
でもそれはあくまで、どの艦にも共通したやり方に過ぎない。
おれはここでマルセイユの得意とする戦い方について、(いくつもあるだろうが、少なくともそのうちの一つについて)書くのだ。
この記事の全部を読むのがめんどくさい場合、次のセクションだけ読めばいい。結論が書いてある。般若心経みたいなものだ。
立ち回りについてのまとめ
序盤はHE主体で削り合いに勝て。いっぱい燃やせ。APは中盤から活躍がすごい。
ずっと前のめりでい続けろ。おまえは他の味方よりちょっとぐらい前にいても意外と大丈夫だ。
最高に気持ちよく試合が進んだならば、おまえは装填ブースターを使い切って災害誘発を取ってバイタルもいっぱい抜いて占領とかしたことになっている。毎回そんな試合になる訳ではないが、ベストはたぶんそういう試合だ。
おすすめのビルドについて
筆者はこんな感じだ。射程と装填をどちらも程よく伸ばそうと試みている。
主砲の旋回が速くなるやつは便利だ。ぶんぶん走り回るので、主砲もぐるんぐるん回せたほうがお得だ。
装填手はぜひ取っておこう。序盤のダメージレースを優位にするため、不意にAPを撃てるようにするというのは大事だ。
消耗品が増えるやつも取れ。装填ブースターがいっぱい使えるといっぱい撃てるのは当たり前だ。いっぱい撃てるといっぱい強いのはおまえもすぐ分かるだろう。
あとは隠蔽を取れ。これは普通だから何も言うことはあるまい。前のめりになるためにも、取れ。
その他のスキルはお好みだ。
次に、アップグレードの装備状況はこうだ。
射程を伸ばせ。そうてんでもいいと思うかもしれないが、だまされたと思って射程を取っておけ。射程を伸ばすと、22.7kmになる。
「そんなに遠くを撃つか?」といぶかしむだろうが、問題はそうではないのだ。射程を22.7kmにすることで、20km付近での撃ち合いに無理が出なくなる。なんぼ前のめりにしばくのが得意な艦だからと言って、この距離感での撃ちやすさを捨てる理由はあんまりないと筆者は考えている。
あとはエンジン関係を伸ばしておけ。そうすれば堅い。ブンジンエースト改良はあるとべんりだ。なぜならこいつは足回りがいい。インチキじみたエンジンブーストと組み合わせれば、前のめりに行くときも前のめりに見せかけたフェイントを入れる時もお得だ。
あとはてきとうにせよ。